置き去り防止装置 ガイドライン適合の一覧|児発・放デイの送迎車の確かめ方
出典: 児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成24年厚生労働省令第15号。以下「基準省令」)第40条の3・第71条(e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/424M60000100015)、新潟県「所在確認や安全装置の装備の義務付けについて(障害児施設等)」(2023年11月13日更新。以下「新潟県の案内」)(https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/shougaifukushi/1236024102402.html)
義務の範囲:どの車に・いつから
| 決まり | 中身 | 対象(新潟県の案内) |
|---|---|---|
| 所在確認(第40条の3第1項) | 自動車で移動する時は、乗車と降車の際に点呼などで所在を確かめる | 障害児入所施設・児童発達支援センター・障害児通所支援事業所 |
| 安全装置(第40条の3第2項) | 送迎の車に装置を備え、それを使って降車時の所在確認をする | 児童発達支援センター・児童発達支援事業所・放課後等デイサービス事業所 |
装置が要らないのは、運転席とその横の席、その1つ後ろの前向きの席しか無い車などです。新潟県の案内の言い方では、原則として座席が2列以下の自動車を除く全ての自動車が対象です。
施行は令和5年4月1日です。装置を備えるのが難しい場合の代わりの措置(運転席に確認を促すチェックシートを備え、車体後方に所在確認の記録の書面を備えるなど)は、令和6年3月31日までの経過措置でした。こども家庭庁のリストのページは、国による安全装置の導入経費の補助事業は令和5年度で終了している、としています。
出典: 基準省令 第40条の3、新潟県の案内、こども家庭庁「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のリストについて」(以下「こども家庭庁のリスト」)(https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety/list)、こども家庭庁「送迎用バスの安全対策」(https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety/effort/anzen_kanri/)
ガイドラインとリストの関係
- ガイドライン: 国土交通省の「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」(令和4年12月20日)。マニュアルが意図せず守られないなどのヒューマンエラーを補うために、装置が最低限満たす要件をまとめたもの
- 適合の確認: 公益財団法人日本自動車輸送技術協会が行い、メーカーの申請に基づいて適合が確認された製品がリストに載る
- リスト: こども家庭庁のページに一覧と、各製品の詳細を載せた Excel がある
リストは2か所にあり、時点が違います。こども家庭庁のページは「令和8年4月2日時点」、国土交通省のガイドラインのページの一覧は「令和7年7月31日時点」です。確かめる時は、時点の新しい方を見ます。
出典: 国土交通省「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装置のガイドライン」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk7_000052.html)、同ガイドライン本文(以下「ガイドライン」)p.1・p.3(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001579452.pdf)、こども家庭庁のリスト
3つの方式の違い
| 方式 | 認定番号(令和8年4月2日時点) | しくみ(ガイドラインの説明) | 気をつける所 |
|---|---|---|---|
| 降車時確認式 | A-001〜A-064(64件) | 運転手などが車内を確かめてボタンを押す。押さないと車内に警報、さらに車外に警報 | ボタンを押せば、車内を確かめていなくても警報は止まる |
| 自動検知式 | B-001〜B-016(16件) | カメラなどのセンサーが車内に残った子を見つけ、車外に警報 | ガイドラインを作った時点で、どんな条件でも確実に見つけられるセンサーは無い(座席の下など) |
| 併用式 | C-001〜C-027(27件) | 両方の機能を組み合わせたもの | 両方の注意点がある |
ガイドラインは、どちらの方式も、マニュアルの運用などのソフト面の対策と組み合わせて効力を発揮する、と書いています。装置は職員の確認の代わりではなく、確認の抜けを拾う網です。
計107件のうち9件には「廃止届が提出されました」とあり、販売や修理の対応を終えたと書かれた製品もあります。いま車に付いている装置の認定番号を、リストで一度引いておきます。
出典: ガイドライン p.3〜4、こども家庭庁のリスト
Excel の列の読み方
こども家庭庁のリストの Excel には、方式のほかに次の列があります。
- 取付車種の制限: 12V・24Vなど。自分の車の電圧に合うか
- 故障検知の範囲: 電源喪失・断線など。装置が自分で気づける故障の範囲
- 取付可能な場所: 直射日光の当たる所を避ける、などの条件
- 車内警報・車外警報の開始タイミング: 「キーオフ直後」「キーオフ5分後」などの書き方
- センサーの種類・夜間への対応: 自動検知式の列
本体価格・取付費用の目安・ガイドラインを超える機能などの「※」の付いた列は、ガイドラインの要件に関わらない項目で、各メーカーの責任で記載している、と注記があります。本体価格と取付費用は変動することがある、とも書かれています。比べる時は、まず「※」の無い列から見ます。
出典: こども家庭庁「安全装置リスト」(Excel・令和8年4月2日時点。こども家庭庁のリストのページから開けます)
毎日の作動確認と点検の記録
ガイドラインには、運転する人や送迎の管理者が確かめる時の手がかりになる決まりがあります。
- 始動時の通知: 装置が正常に動いている時は、少なくともエンジンをかけた時に、青か緑のランプの点灯・点滅、または音声で知らせる
- 故障の通知: 降車時確認式は、配線の断線などの機能不全を見つけたら、赤のランプか断続的な音声で知らせる。電源の喪失を検知できない装置(シガーソケットなどから電源を取る物を除く)は、始動時に正常作動の通知が無い時も故障していることを、シールを貼るなどして見える位置に表示する
- 車外警報は15分以内: 降車時確認式の車外警報は、エンジンを止めるなどしてから15分以内に鳴り始める。気温35℃の車内では約15分でWBGT(熱中症指数)が危険なレベルに達することが知られている、が理由です
- 説明と点検の文書: 販売・取り付けをする者は、使い方・注意事項・機能の限界などを、送迎の管理者に文書などで説明する。点検整備の時に確かめる場所と方法を示した文書も、管理者に渡すことになっている
装置の説明書は、たいてい車検証入れの奥で静かに眠っています。点検の文書と一緒に事業所の共有の場所に置き、送迎記録に「始動時の通知を確かめた」欄を作っておくと、運転する人が代わる日も同じ確かめ方ができます。降車時の車内の見回りの手順と、安全計画の中での送迎の位置づけは、放デイの安全計画の記事にまとめています。
出典: ガイドライン p.9(4.8)・p.12〜13(5.1.3)・p.14〜15(5.1.4)・p.21〜22(6.1・6.2)
自分の車を確かめる5つの問い(私たちの例)
次は上の資料をもとにした Happiter株式会社 の整理で、国や自治体の様式ではありません。
- 送迎車に3列目の座席があるか(あれば原則として装置の対象)
- 付いている装置の認定番号が、こども家庭庁のリストにあるか。「廃止届」や販売終了の書き込みは無いか
- Excel の取付車種の制限が、車の電圧と合っているか
- エンジンをかけた時の正常作動の通知が、運転する人と同乗の職員から見える・聞こえる位置にあるか
- 販売・取り付けの時に受け取った説明の文書と点検の文書が、どこにあるか
この記事は国と自治体の公表資料を読んで整理したものです。対象の車の判断と装置の要件、点検の方法は、こども家庭庁・国土交通省の資料と、所在地の指定権者の案内で確認してください。
「通知が来てから当日までの段取り表」と「確認される書類の一覧(7サービス)」を、メールアドレスだけで受け取れます(数分以内にURLをお届けします)。
議事録も計画書も、最後は職員が打ちます。その職員が怖がらずに道具を使い始める入口の60分を、研修の第1回「ICTって何? 怖がらずに使える"道具"の話」そのまま・無料で。11月16日(月)10:00〜11:00・Zoom。顔出し・発言は任意、聞くだけでも大丈夫です。参加しても、研修の申し込みは義務ではありません。
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この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。安全装置の要件と点検の方法は、こども家庭庁と所在地の指定権者の案内を確認してください。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。
