Happiter
Happiter › 制度の解説 › グループホームの収支シミュレーション——基本報酬と加算の読み…

グループホームの収支シミュレーション——基本報酬と加算の読み方(令和6年度)

2026-10-23書いた人: 茂呂史生(Happiter株式会社)
グループホーム(共同生活援助)の介護サービス包括型の基本報酬は、入居者一人ひとりの障害支援区分で1日の単位数が決まります。令和6年度報酬改定で世話人の配置6:1の1本になり、区分6=600単位〜区分1以下=171単位です。同じ定員7人でも、区分3中心と区分4中心では、基本報酬だけで月約16万円違います(試算)。一方で、区分が上がると生活支援員の必要数も増えます。令和8年6月以降の新規指定は×0.972、加算の大きさ、家賃・食材料費は報酬と別、の3点を押さえて収支を組みます。
出典: 厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」(令和6年2月6日。以下「改定の概要」)p.43・別紙1 p.136(https://www.mhlw.go.jp/content/001216035.pdf)

基本報酬は入居者の障害支援区分で決まる

区分1日あたりの単位数(世話人6:1)
区分6600単位
区分5456単位
区分4372単位
区分3297単位
区分2188単位
区分1以下171単位

令和6年度改定で、世話人の配置(4:1〜6:1)ごとに分かれていた基本報酬は6:1以上の1つにまとめられ、基準より多く置いた分は人員配置体制加算で評価する形になりました。令和8年度の報酬算定構造でも、この単位数は同じです。

住居の入居定員が8人以上だと、大規模住居等減算で所定単位数に95/100をかけます(21人以上は93/100)。

出典: 改定の概要 p.43・別紙1 p.136、厚生労働省「障害福祉サービス費等の報酬算定構造」(令和8年度。以下「算定構造」)p.13(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001658031.pdf)

令和8年6月以降の新規指定は×0.972

令和8年6月1日以降に新規指定された介護サービス包括型・日中サービス支援型は、令和9年度報酬改定までの間、基本報酬が所定単位数の1000分の972です。

重度障害者支援加算などを算定する利用者の基本報酬、離島・中山間地域の事業所、自治体が公募や補助で設置する事業所などは、従前の単価です。くわしくは新規指定の基本報酬の特例の記事に。

出典: 厚生労働省「令和8年度障害福祉サービス等報酬改定における改定事項について」(令和8年2月18日。以下「改定事項」)p.19・p.21(PDF p.20・p.22)(https://www.mhlw.go.jp/content/001680064.pdf)

加算が収入に占める大きさ

対象人数や加配の数え方など、要件の細部は指定権者の手引きで確かめてください。

出典: 厚生労働省・こども家庭庁「共同生活援助に係る報酬・基準について≪論点等≫」(障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 第40回 資料2、令和5年10月23日)p.8(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001159437.pdf)、算定構造 p.13〜15、改定の概要 別紙5 p.193、改定事項 p.3(PDF p.4)

家賃・食材料費は報酬と別、補足給付は月1万円まで

収支計画では、家賃と食材料費を「入って、そのまま出ていくお金」として、報酬と分けて書きます。

出典: 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第171号。以下「基準省令」)第210条の4(e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/418M60000100171)、厚生労働省「障害者の利用者負担」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/hutan1.html)、報酬改定検討チーム 第40回 資料2 p.44

区分の構成で、月の収入はどう変わるか(定員7・稼働率90%)

条件は、定員7人・稼働率90%・30日・1単位10円(地域区分「その他」)です。計算式は「7人の1日の単位数の合計×0.9×30日×10円」で、基本報酬だけを見ます。

項目区分3中心区分4中心
入居者7人の区分区分2×2・区分3×4・区分4×1区分3×2・区分4×4・区分5×1
1日の単位数(7人の合計)188×2+297×4+372×1=1,936単位297×2+372×4+456×1=2,538単位
1か月の単位数(×0.9×30日)52,272単位68,526単位
1か月の基本報酬(×10円)522,720円685,260円
新規指定の特例(×0.972)約50.8万円約66.6万円
生活支援員の必要数(常勤換算)4÷9+1÷6=約0.61人2÷9+4÷6+1÷4=約1.14人

差は月約16.3万円、年約195万円です(試算・端数処理は省略)。生活支援員は、区分3の人数÷9、区分4÷6、区分5÷4、区分6÷2.5の合計以上を置くので、区分4中心では約0.53人分多く要ります。世話人は、どちらも7÷6=約1.17人以上です。新規指定の時は、利用者の数を推定数で数えます。

出典: 改定の概要 別紙1 p.136・p.188(地域区分「その他」は上乗せ0%)、基準省令 第208条

資金計画で見落とす費用

開業資金の全体の数え方は、グループホームの開業資金の記事にまとめています。

出典: 名古屋市「指定障害福祉サービス事業者等ガイドブック2024」第2章 報酬請求編 p.82(https://www.kaigo-wel.city.nagoya.jp/view/wel/docs_jigyosya/2024112900018/file_contents/guide2024chapter2.pdf)、東京都国民健康保険団体連合会「令和8年度障害福祉サービス費等の支払日について」(https://www.tokyo-kokuhoren.or.jp/receipt_payment/kanri/6_r8_shogai_payment_date_list.pdf)、基準省令 第70条・第213条、改定の概要 p.45
資料2点を、メールで受け取る(無料)
「通知が来てから当日までの段取り表」と「確認される書類の一覧(7サービス)」を、メールアドレスだけで受け取れます(数分以内にURLをお届けします)。
資料2点を、メールで受け取る(無料)
運営指導の、通知が来てからの段取り表と、確認される書類の一覧(7サービス)。
Happiter株式会社(代表 茂呂史生)からメールで届きます。制度改定と道具の新着のお知らせ(月2回まで)も届きます。止めたい時は、届いたメールに返信するだけです。
入力はメールアドレスだけ。このメール欄からお電話をすることはありません。名簿の管理とメールの送信には Google と Make の仕組みを使い、それ以外の第三者には渡しません。個人情報の取り扱い
この記事の内容を、そのまま点検に使う
グループホーム(介護サービス包括型・区分3・世話人6:1の基本報酬)を選び、定員・稼働率・職員数・家賃と加算の割合を動かすと、月の手残りの目安がその場で出ます。令和8年6月以降の新規指定の特例(97.2%)で計算するスイッチもあります(登録なしで使えます)。
無料の道具を開く(登録なし) →
相談したい方へ
告示ベースで検算したExcelの事業計画テンプレート(グループホームを含む4事業・9,800円税込)で、区分の構成を入れると5年分の収支が形になります。
くわしく見る →
茂呂史生
茂呂史生 Happiter株式会社 代表。2005年から訪問介護・放課後等デイサービス・グループホーム・就労支援を自分の手で立ち上げ、4社を経営。著書『世界を変える子どもたち』。

この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。金額は仮の条件での試算です。加算の要件・地域区分・指定の可否は、所在地の指定権者の案内で確認してください。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。