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5領域と個別支援計画の書き方|放デイ・児発の記載の型

2026-10-26書いた人: 茂呂史生(Happiter株式会社)
放課後等デイサービスと児童発達支援の個別支援計画は、5領域(健康・生活/運動・感覚/認知・行動/言語・コミュニケーション/人間関係・社会性)の欄を5つ作って、別々に埋める必要はありません。こども家庭庁のガイドライン(令和6年7月)は、本人支援の支援内容ごとに関連する領域をすべて書き、計画全体で5領域すべてにつながっていることを求めています。関連性の記載そのものは「必ず」です。家族支援・移行支援・地域支援・地域連携の欄には、5領域の記載は要りません。
出典: こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン」(令和6年7月。以下「放デイGL」)p.18・p.38、別添1「個別支援計画の記載のポイント」(PDF p.19・p.39・p.62〜66)(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/7692b729-5944-45ee-bbd8-f0283126b7db/def1acaf/20241101_policies_shougaijishien_shisaku_guideline_tebiki_06.pdf)、同「児童発達支援ガイドライン」(令和6年7月)別添1(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/7692b729-5944-45ee-bbd8-f0283126b7db/863f5ecf/20241101_policies_shougaijishien_shisaku_guideline_tebiki_02.pdf)

5領域は、こどもの育ちを見る5つの窓

本人支援は、こどもの発達の側面を5つの領域にまとめたものです。ガイドラインは、各領域の支援内容はお互いに関連し、重なる部分もある、としています。各領域の「ねらい」から一部を抜き出すと、次のとおりです。

領域ねらい(一部)放デイGL
健康・生活健康状態の維持・改善、生活習慣や生活リズムの形成、基本的生活スキルの獲得p.19
運動・感覚姿勢と運動・動作の基本的技能の向上、保有する感覚の活用、感覚の特性への対応p.20
認知・行動認知の特性についての理解と対応、行動障害への予防及び対応p.21
言語・コミュニケーション言語の受容と表出、コミュニケーション手段の選択と活用p.21
人間関係・社会性アタッチメント(愛着)の形成と安定、遊びを通じた社会性の発達、仲間づくりと集団への参加p.23

アセスメントで5領域を網羅して見る

計画の出来は、書く前のアセスメント(こどもと家族の状況を確かめて、ニーズと課題をつかむこと)でほぼ決まります。ガイドラインが求めていることは次のとおりです。

ガイドラインは、単に5領域に対応する課題や支援への当てはめを行うだけのアセスメント・計画作成にならないよう留意すること、としています。5領域を「埋める欄」として扱った計画は、表はきれいでも支援が薄くなります。5領域は、見落としがないかを確かめる窓として使います。

出典: 放デイGL p.36〜38(PDF p.37〜39)、別添1(PDF p.62)

計画の項目は「意向→方針→目標→支援」の順につなぐ

  1. 利用児及び家族の生活に対する意向: 本人と家族の意向を聴き、発達段階や特性を踏まえて整理する
  2. 総合的な支援の方針: 1年間を目途に、事業所としての見立てと、どう支援していくかの方針
  3. 長期目標: 概ね1年程度で目指す目標
  4. 短期目標: 概ね6か月程度で目指す目標
  5. 支援目標及び具体的な支援内容等: 項目・支援目標・支援内容(5領域との関連性を含む)・達成時期・担当者・提供機関・留意事項・優先順位

項目は「本人支援」「家族支援」「移行支援」を必ず書き、「地域支援・地域連携」は必要に応じて書きます。別添1は、支援目標や支援内容がこどもごとに同一になることも、長期にわたり同一であることも想定されない、としています。全員に同じ文を貼った計画は、最初から想定の外です。

出典: 放デイGL p.37(PDF p.38)、別添1(PDF p.62〜63)

支援内容の欄に「どの領域とつながるか」を書く

架空の記載例(小学3年生のAさん・週3回利用)

項目支援目標支援内容5領域時期
本人支援写真カードで1日の流れを確かめ、次の活動に自分で移れる利用日ごとに、来所時に児童指導員と写真カードで流れを確かめる。切り替えの5分前にタイマーで知らせる認知・行動/言語・コミュニケーション/健康・生活6か月後
本人支援「かして」「いれて」を言葉か絵カードで友だちに伝えられる週2回の小集団の遊びで職員が手本を見せ、伝えられた場面をその場で認める人間関係・社会性/言語・コミュニケーション3か月後
本人支援公園の鬼ごっこに最後まで参加できる月2回の外遊びで、走る範囲をコーンで示し、休む場所を決めてから始める運動・感覚/人間関係・社会性6か月後
家族支援保護者が家でも写真カードで朝の支度の流れを示せる月1回の面談で、事業所で使うカードと声掛けを共有する記載不要6か月後
移行支援学校でも同じ声掛けで次の活動に移れる保護者の同意を得て、担任と声掛けのタイミングを共有する記載不要6か月後

本人支援の3つで、5領域すべてにつながります。1つの支援に5領域を全部背負わせる必要はありません。

出典: 放デイGL p.38(PDF p.39)、別添1(PDF p.64〜66)。記載例はHappiter株式会社が作った架空のもので、実在のこどもではありません。

自治体の指導資料で見られている所(練馬区の例)

練馬区の集団指導資料「5領域とインクルージョンの観点/個別支援計画の記載のポイント」は、次の点を挙げています。

見る所や様式は、指定権者ごとに違います。所在地の集団指導資料で確かめてください。

出典: 練馬区 福祉部 指導検査担当課「5領域とインクルージョンの観点/個別支援計画の記載のポイント」p.6・p.7・p.9・p.35(https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/chiikifukushi/fukusiservice/syogai/r6shuudansidou.files/R6kobetu.pdf)

書く時間は、型と下書きで減らす

5領域の欄を5つ並べた様式は、書く人に同じことを5回言わせがちです。

出典: 放デイGL 別添3「児童発達支援等における支援プログラムの作成及び公表の手引き」(PDF p.82〜84)
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茂呂史生
茂呂史生 Happiter株式会社 代表。2005年から訪問介護・放課後等デイサービス・グループホーム・就労支援を自分の手で立ち上げ、4社を経営。著書『世界を変える子どもたち』。

この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。個別支援計画の様式は事業所と指定権者で異なります。所在地の指定権者の案内を確認してください。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。