5領域と個別支援計画の書き方|放デイ・児発の記載の型
放課後等デイサービスと児童発達支援の個別支援計画は、5領域(健康・生活/運動・感覚/認知・行動/言語・コミュニケーション/人間関係・社会性)の欄を5つ作って、別々に埋める必要はありません。こども家庭庁のガイドライン(令和6年7月)は、本人支援の支援内容ごとに関連する領域をすべて書き、計画全体で5領域すべてにつながっていることを求めています。関連性の記載そのものは「必ず」です。家族支援・移行支援・地域支援・地域連携の欄には、5領域の記載は要りません。
出典: こども家庭庁「放課後等デイサービスガイドライン」(令和6年7月。以下「放デイGL」)p.18・p.38、別添1「個別支援計画の記載のポイント」(PDF p.19・p.39・p.62〜66)(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/7692b729-5944-45ee-bbd8-f0283126b7db/def1acaf/20241101_policies_shougaijishien_shisaku_guideline_tebiki_06.pdf)、同「児童発達支援ガイドライン」(令和6年7月)別添1(https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/7692b729-5944-45ee-bbd8-f0283126b7db/863f5ecf/20241101_policies_shougaijishien_shisaku_guideline_tebiki_02.pdf)
5領域は、こどもの育ちを見る5つの窓
本人支援は、こどもの発達の側面を5つの領域にまとめたものです。ガイドラインは、各領域の支援内容はお互いに関連し、重なる部分もある、としています。各領域の「ねらい」から一部を抜き出すと、次のとおりです。
| 領域 | ねらい(一部) | 放デイGL |
|---|---|---|
| 健康・生活 | 健康状態の維持・改善、生活習慣や生活リズムの形成、基本的生活スキルの獲得 | p.19 |
| 運動・感覚 | 姿勢と運動・動作の基本的技能の向上、保有する感覚の活用、感覚の特性への対応 | p.20 |
| 認知・行動 | 認知の特性についての理解と対応、行動障害への予防及び対応 | p.21 |
| 言語・コミュニケーション | 言語の受容と表出、コミュニケーション手段の選択と活用 | p.21 |
| 人間関係・社会性 | アタッチメント(愛着)の形成と安定、遊びを通じた社会性の発達、仲間づくりと集団への参加 | p.23 |
アセスメントで5領域を網羅して見る
計画の出来は、書く前のアセスメント(こどもと家族の状況を確かめて、ニーズと課題をつかむこと)でほぼ決まります。ガイドラインが求めていることは次のとおりです。
- 児発管が面談等で行う: 児発管(児童発達支援管理責任者。計画をつくる責任者)が、こどもや家族との面談等で、5領域の視点等を踏まえたアセスメントを行う
- 5領域20項目の調査を使う: 市町村が支給決定の際に行う「5領域20項目の調査」の結果を保護者に確認し、アセスメントや支援に活かす
- 2種類のアセスメント: 標準化されたツールを使うフォーマルなものと、日々の行動観察などのインフォーマルなものの両方で確かめる
- こどものニーズが先: 保護者のニーズとこども本人のニーズは必ずしも一致しないので、まずこどものニーズを明確にする
ガイドラインは、単に5領域に対応する課題や支援への当てはめを行うだけのアセスメント・計画作成にならないよう留意すること、としています。5領域を「埋める欄」として扱った計画は、表はきれいでも支援が薄くなります。5領域は、見落としがないかを確かめる窓として使います。
出典: 放デイGL p.36〜38(PDF p.37〜39)、別添1(PDF p.62)
計画の項目は「意向→方針→目標→支援」の順につなぐ
- 利用児及び家族の生活に対する意向: 本人と家族の意向を聴き、発達段階や特性を踏まえて整理する
- 総合的な支援の方針: 1年間を目途に、事業所としての見立てと、どう支援していくかの方針
- 長期目標: 概ね1年程度で目指す目標
- 短期目標: 概ね6か月程度で目指す目標
- 支援目標及び具体的な支援内容等: 項目・支援目標・支援内容(5領域との関連性を含む)・達成時期・担当者・提供機関・留意事項・優先順位
項目は「本人支援」「家族支援」「移行支援」を必ず書き、「地域支援・地域連携」は必要に応じて書きます。別添1は、支援目標や支援内容がこどもごとに同一になることも、長期にわたり同一であることも想定されない、としています。全員に同じ文を貼った計画は、最初から想定の外です。
出典: 放デイGL p.37(PDF p.38)、別添1(PDF p.62〜63)
支援内容の欄に「どの領域とつながるか」を書く
- 支援目標: モニタリングの時に到達できているであろう状況を書く。主語はこども本人や家族
- 支援内容: 事業所がどんな支援・工夫・配慮をするか。「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」「どのくらい」が明確になっていること
- 5領域: 支援内容と関連する領域が複数にまたがる時は、関連する領域をすべて書く
- 達成時期: 最長6か月後まで。1〜3か月で達成する目標も積極的に検討する
- 留意事項: 加算の算定を想定している取組は、加算と頻度を書く(例: 子育てサポート加算・家族支援加算)。専門的支援実施加算のように別の計画が要る加算は、個別支援計画との関連性を書く
- 優先順位: 本人支援の各支援内容に付ける(家族支援・移行支援・地域支援・地域連携は不要)
架空の記載例(小学3年生のAさん・週3回利用)
| 項目 | 支援目標 | 支援内容 | 5領域 | 時期 |
|---|---|---|---|---|
| 本人支援 | 写真カードで1日の流れを確かめ、次の活動に自分で移れる | 利用日ごとに、来所時に児童指導員と写真カードで流れを確かめる。切り替えの5分前にタイマーで知らせる | 認知・行動/言語・コミュニケーション/健康・生活 | 6か月後 |
| 本人支援 | 「かして」「いれて」を言葉か絵カードで友だちに伝えられる | 週2回の小集団の遊びで職員が手本を見せ、伝えられた場面をその場で認める | 人間関係・社会性/言語・コミュニケーション | 3か月後 |
| 本人支援 | 公園の鬼ごっこに最後まで参加できる | 月2回の外遊びで、走る範囲をコーンで示し、休む場所を決めてから始める | 運動・感覚/人間関係・社会性 | 6か月後 |
| 家族支援 | 保護者が家でも写真カードで朝の支度の流れを示せる | 月1回の面談で、事業所で使うカードと声掛けを共有する | 記載不要 | 6か月後 |
| 移行支援 | 学校でも同じ声掛けで次の活動に移れる | 保護者の同意を得て、担任と声掛けのタイミングを共有する | 記載不要 | 6か月後 |
本人支援の3つで、5領域すべてにつながります。1つの支援に5領域を全部背負わせる必要はありません。
出典: 放デイGL p.38(PDF p.39)、別添1(PDF p.64〜66)。記載例はHappiter株式会社が作った架空のもので、実在のこどもではありません。
自治体の指導資料で見られている所(練馬区の例)
練馬区の集団指導資料「5領域とインクルージョンの観点/個別支援計画の記載のポイント」は、次の点を挙げています。
- 令和6年度の報酬改定で、個別支援計画に「5領域とのつながり」と「インクルージョン(障害児の地域社会への参加・包摂)」の記載が加わった
- 5領域はそれぞれ独立したものではなく相互に関連している。単に5領域に対応する支援の当てはめを行うだけの計画作成にならないよう注意する
- 本人支援・家族支援・移行支援は必ず記載し、地域支援・地域連携は必要に応じて記載する
- 達成時期は最長6か月後まで
見る所や様式は、指定権者ごとに違います。所在地の集団指導資料で確かめてください。
出典: 練馬区 福祉部 指導検査担当課「5領域とインクルージョンの観点/個別支援計画の記載のポイント」p.6・p.7・p.9・p.35(https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/chiikifukushi/fukusiservice/syogai/r6shuudansidou.files/R6kobetu.pdf)
書く時間は、型と下書きで減らす
5領域の欄を5つ並べた様式は、書く人に同じことを5回言わせがちです。
- 型を1つに決める: 上の表の列をそのまま事業所の様式にし、5領域の列は選ぶだけにします。書く人が替わっても、抜けが出にくくなります
- 支援プログラムとは別物: 事業所全体の「支援プログラム」も5領域との関連を書いて公表しますが、こちらは事業所単位です。個別支援計画は、こども1人ずつの計画です
- 期限と減算: 見直しの期限と、計画がない時の減算は個別支援計画の見直しは6か月?3か月?にまとめています
- AIで下書き: 外部のAIに入れない情報と匿名化の手順は個別支援計画をAIで下書きする安全な手順に。全20回の伴走研修には、第19回「GensparkとNotebookLMによる個別支援計画作成」があります
出典: 放デイGL 別添3「児童発達支援等における支援プログラムの作成及び公表の手引き」(PDF p.82〜84)
資料2点を、メールで受け取る(無料)
「通知が来てから当日までの段取り表」と「確認される書類の一覧(7サービス)」を、メールアドレスだけで受け取れます(数分以内にURLをお届けします)。
「通知が来てから当日までの段取り表」と「確認される書類の一覧(7サービス)」を、メールアドレスだけで受け取れます(数分以内にURLをお届けします)。
資料2点を、メールで受け取る(無料)
運営指導の、通知が来てからの段取り表と、確認される書類の一覧(7サービス)。
Happiter株式会社(代表 茂呂史生)からメールで届きます。制度改定と道具の新着のお知らせ(月2回まで)も届きます。止めたい時は、届いたメールに返信するだけです。
入力はメールアドレスだけ。このメール欄からお電話をすることはありません。名簿の管理とメールの送信には Google と Make の仕組みを使い、それ以外の第三者には渡しません。個人情報の取り扱い
「うちの職員はパソコンが苦手で…」で、止まっていませんか。
議事録も計画書も、最後は職員が打ちます。その職員が怖がらずに道具を使い始める入口の60分を、研修の第1回「ICTって何? 怖がらずに使える"道具"の話」そのまま・無料で。11月16日(月)10:00〜11:00・Zoom。顔出し・発言は任意、聞くだけでも大丈夫です。参加しても、研修の申し込みは義務ではありません。
11/16(月)の無料体験会に申し込む →
議事録も計画書も、最後は職員が打ちます。その職員が怖がらずに道具を使い始める入口の60分を、研修の第1回「ICTって何? 怖がらずに使える"道具"の話」そのまま・無料で。11月16日(月)10:00〜11:00・Zoom。顔出し・発言は任意、聞くだけでも大丈夫です。参加しても、研修の申し込みは義務ではありません。
11/16(月)の無料体験会に申し込む →
AI×ICT伴走研修(全20回)
全20回(各60分・1事業所単位・半年〜1年)の伴走研修を行っています。AIで個別支援計画の下書きを作るのは、全20回のうち第19回「GensparkとNotebookLMによる個別支援計画作成」です。20回のタイトルと料金は研修のページに。
20回のタイトルと料金を見る →
全20回(各60分・1事業所単位・半年〜1年)の伴走研修を行っています。AIで個別支援計画の下書きを作るのは、全20回のうち第19回「GensparkとNotebookLMによる個別支援計画作成」です。20回のタイトルと料金は研修のページに。
20回のタイトルと料金を見る →
この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。個別支援計画の様式は事業所と指定権者で異なります。所在地の指定権者の案内を確認してください。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。
