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放課後等デイサービスの運営指導で見られる書類 — 国の通知の「標準確認項目」35項目を、書類の一覧にした

2026-09-24書いた人: 茂呂史生(Happiter株式会社)
放課後等デイサービスと児童発達支援の運営指導は、就労支援やグループホームとは根拠になる資料が違います。こども家庭庁・厚生労働省の通知「指定障害児通所支援事業者等の指導監査について」(平成26年3月28日 障発0328第4号、最終改正 令和7年3月31日)の別紙「主眼事項及び着眼点等」に、確認する項目と、その時に見る書類が表になっています。そのうち下線が付いた項目=標準確認項目だけが、特段の事情がない限り確認の対象です。この記事では、放課後等デイサービスの標準確認項目35項目を、書類の側から整理します。ページ番号は通知のPDFの通し番号です。

見られるのは35項目、書類はのべ131点

別紙の放課後等デイサービスの部分(p.90〜111)で下線が付いている項目は35です。内訳は、基本方針1・人員に関する基準3・設備に関する基準1・運営に関する基準30。それぞれの項目に「確認文書」が並び、数えるとのべ131点になります(同じ書類が複数の項目に出てくるので、実際にそろえる種類はもっと少なくなります)。

下線の付いていない項目は、原則として見られません。「全部の基準を全部見られる」のではなく、35項目に答えられる書類がそろっているかが、準備の物差しです。

出典: 「指定障害児通所支援事業者等の指導監査について」別紙 主眼事項及び着眼点等(放課後等デイサービス)p.90〜111 [通知のPDF(厚生労働省)

何度も出てくる書類は10種類

131点を数えると、同じ書類が繰り返し出てきます。回数の多い順に並べると、次の10種類です。

書類出てくる項目の数
個別支援計画6
運営規程5
ケース記録5
勤務実績表3
出勤簿(タイムカード)3
従業員の資格証3
勤務体制一覧表3
重要事項説明書3
委員会議事録(虐待防止・身体拘束・感染症)3
研修・訓練を実施したことが分かる書類3

この10種類がすぐ出せる状態なら、35項目のかなりの部分に答えられます。逆に言うと、個別支援計画・運営規程・ケース記録の3つに穴があると、複数の項目でまとめて指摘されるということです。

出典: 同別紙 p.90〜111 の確認文書の欄を数えたもの

いちばん重いのは「個別支援計画」の項目

運営に関する基準の「17 放課後等デイサービス計画の作成等」(p.99)は、1つの項目で12点の書類が並びます。

つまり「計画書がある」だけでは足りません。アセスメント→原案→会議→保護者への説明と交付→モニタリングという流れの、それぞれの記録が求められます。日付の前後(アセスメントより先に計画ができている、交付より先にサービスが始まっている)は、いちばん見つかりやすい指摘です。

出典: 同別紙 p.99〜101(項目17)

委員会・指針・研修が3点セットで見られる項目

近年の基準改正で加わった項目も、標準確認項目に入っています。共通するのは、「委員会の議事録」「指針やマニュアル」「研修や訓練の記録」の3点セットで見られることです。

「指針は作ったが委員会を開いていない」「研修はしたが記録がない」が、この並びで一度に見つかります。

出典: 同別紙 p.104〜107

児童発達支援との違い

児童発達支援の標準確認項目も35項目(p.11〜40)で、書類はのべ132点。項目の中身は放課後等デイサービスとほぼ同じです。違うのは、項目の番号(放デイの「22 緊急時等の対応」が児発では「24」、「25 運営規程」が「27」というように、22以降が2つずれる)、計画の名前(放課後等デイサービス計画/児童発達支援計画)、人員基準の書き方(児発は「児童発達支援センターを除く」)の3点です。多機能型で両方を運営している事業所は、1つの点検表で足ります。

出典: 同別紙 p.11〜40(児童発達支援)

点検の順番(この記事の使い方)

  1. 10種類の書類(上の表)が、今すぐ出せる場所にあるか。無い・古い物に印を付ける
  2. 個別支援計画の12点を、利用者3名ぶん通しで並べる(運営指導で見られる利用者の記録は原則3名以内です)。日付の前後を確かめる
  3. 3点セットの項目(身体拘束・虐待防止・衛生管理・BCP・安全計画・送迎・非常災害)を、「指針/委員会議事録/研修記録」の3列で埋める
  4. 残りの項目(掲示物、秘密保持の誓約書、苦情受付簿、事故とヒヤリハットの記録、会計書類)を1つずつ確かめる
  5. 見つかった不備は「今日わかった」と正直に記録して、今日から直す。さかのぼって作らない
この順番はHappiterの提案です。届いた通知と指定権者の案内が優先します。
この記事の内容を、そのまま点検に使う
放デイ・児発の「確認項目」を、スマホで上から点検して、要改善だけToDoにできます(出典つき)。
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「通知が来てから当日までの段取り表」と「確認される書類の一覧(7サービス)」。この記事の35項目・131点を、印刷して使える表にしたものです。
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茂呂史生
茂呂史生 Happiter株式会社 代表。2006年から放課後等デイサービス・グループホーム・就労支援を自分の手で立ち上げ、4社を経営。著書『世界を変える子どもたち』。

この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。制度の適用は自治体・指定権者の判断が優先します。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。