令和9年度報酬改定はいつ決まる?障害福祉の日程と備え
出典: 厚生労働省・こども家庭庁「令和9年度障害福祉サービス等報酬改定に向けた検討の進め方について(案)」(障害福祉サービス等報酬改定検討チーム 第55回 資料5、R8.4.28。以下「進め方(案)」)PDF p.2(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001696206.pdf)
国の進め方(案)と、ここまでの開催
進め方(案)の表と、検討チームのページに載っている開催日を並べると次のとおりです(開催の列は2026年10月27日の時点)。
| 時期 | 進め方(案)に書かれていること | 開催 |
|---|---|---|
| 令和8年4月 | 令和9年度報酬改定の検討開始 | 第55回 |
| 6〜7月 | 関係団体ヒアリング | 第56〜61回 |
| 8月 | ヒアリングの意見まとめ、論点整理 | 第62回 |
| 9月〜 | 各サービスの報酬等の在り方を検討 | 第63〜66回 |
| 11月 | サービス横断的な報酬等の在り方を検討 | これから |
| 12月 | 報酬・基準に関する基本的な考え方の整理・取りまとめ(同じ月に令和9年度政府予算編成) | これから |
| 令和9年2月 | 障害福祉サービス等報酬改定案のとりまとめ | これから |
| 3月 | 関係告示の改正、通知等の発出 | これから |
| 4月以降 | 改定後の障害福祉サービス等報酬の適用 | − |
第55回は4月28日、ヒアリングは6月15日の第56回から8月3日の第61回まで、主な論点(案)の第62回は8月27日でした。WAM NETの要約は、6月中旬から8月初めにかけて53の関係団体に6〜7回程度のヒアリングを行う予定だと紹介していました。進め方(案)には、議論の状況は適宜、障害者部会に報告する、とも書かれています。どれも「案」の日程なので、実際の日付は検討チームのページで追います。
出典: 進め方(案)PDF p.2、厚生労働省「障害福祉報酬改定検討チーム」(開催の一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_446935_00001.html)、WAM NET「令和9年度報酬改定の議論を開始 人材確保、サービスの質、制度の持続可能性が焦点に」(2026年8月17日 https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/watch/20260817_004.html)
いま議論されていること:第62回の主な論点(案)
8月27日の第62回に出た「主な論点(案)」は、背景として、令和6年度改定(改定率+1.12%)のあとに総費用額が+12.1%伸び(一人あたり総費用額+6.0%、利用者数+5.8%)、人材確保が引き続き課題でサービスの質の低下も懸念される中、令和8年度には臨時の報酬改定を行った、と整理しています。論点は4つです。
- 持続可能なサービス提供体制の確保: 物価の変動への対応、他職種と遜色のない処遇改善、介護テクノロジーの活用など生産性向上の取組
- 希望する地域等での生活の支援や多様なニーズへの対応: 地域移行、障害者支援施設の役割、相談支援、意思決定支援、強度行動障害や医療的ケアのある人の受入体制。障害児支援では、人材育成とチーム支援、児童発達支援センターの中核機能、インクルージョン、家族支援
- サービスの質の確保・向上と制度の持続可能性の確保: 制度の趣旨に沿わない加算の算定への対応、長期化した経過措置への対応を含む「メリハリのきいた報酬体系」、虐待防止・情報公表・業務継続計画、カスタマーハラスメント対策、管理者等の要件や研修
- 地域差や人口減少への対応等: 令和6年の人事院勧告を踏まえた地域区分、国庫負担基準、中山間・人口減少地域でのサービスの維持・確保
資料には、論点は現時点のもので、議論を進める中で変わることがあり得る、と書かれています。その後の各サービスの回は次のとおりです。
- 第63回(9月24日): 訪問系サービス
- 第64回(9月28日): 就労系サービス
- 第65回(10月5日): 障害児支援
- 第66回(10月22日): 施設入所支援、生活介護、短期入所、療養介護
自分のサービスの回の資料を先に読んでおくと、12月の基本的な考え方で何が拾われたかを見比べやすくなります。
出典: 厚生労働省・こども家庭庁「令和9年度障害福祉報酬改定に向けた主な論点(案)」(障害福祉報酬改定検討チーム 第62回 資料2、R8.8.27)PDF p.2〜10(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001742921.pdf)、検討チームのページ(各回の議題)
12月・2月・3月に出るもの
- 12月: 報酬・基準に関する基本的な考え方の整理・取りまとめ。進め方(案)の表では、同じ12月に令和9年度の政府予算編成も入っています。見直しの方向が文章になる段階、と私たちは見ています
- 令和9年2月: 障害福祉サービス等報酬改定案のとりまとめ。自分の事業所の収支を試算し直すのは、この改定案を見てからが確実です
- 3月: 関係告示の改正と通知等の発出。4月以降、改定後の報酬が適用されます
2月は1年でいちばん日数の少ない月なのに、改定案と年度末の事務がそろってやってきます。12月の時点で、2月にやることを決めておくと慌てずに済みます。
令和8年6月以降に新規指定を受けたB型・グループホーム・児発・放デイの基本報酬の特例は、令和9年度報酬改定までの間の措置とされています。対象の事業所は、改定案でその後の扱いがどう示されるかも見ておく所です(新規指定の基本報酬の特例の記事)。
4月に向けた事業所の段取り(Happiterの提案)
ここからは国の資料ではなく、私たちの提案です。進め方(案)の日程から逆算しています。
- 10〜11月: 検討チームのページで自分のサービスの回の資料を開き、関係する論点に印をつける。いま算定している加算と減算を一覧にしておく
- 12月: 基本的な考え方が出たら、印をつけた論点がどう書かれたかを見比べる。影響がありそうな所を、職員と共有する
- 令和9年2月: 改定案が出たら、加算の一覧と並べて、月の収支を試算し直す。新しい要件が入るなら、記録や体制で足りない所を書き出す
- 3月: 告示・通知を確かめる。加算の届出(体制届)の期限を指定権者の案内で確かめ、請求ソフトの対応の時期を提供元に聞いておく
- 4月まで: 利用者負担が変わる場合の説明や、重要事項説明書の見直しが要るかを確かめる
この記事は厚生労働省・こども家庭庁の資料と、検討チームのページを読んで整理したものです。日程は「案」で、2026年10月27日の時点で改定の内容はまだ決まっていません。改定の内容と日程は、検討チームの資料と所在地の指定権者の案内で確認してください。
「通知が来てから当日までの段取り表」と「確認される書類の一覧(7サービス)」を、メールアドレスだけで受け取れます(数分以内にURLをお届けします)。
経営フライトシミュレーター(3年版)。開設から36か月の経営イベントを、無料のゲームで予行演習できます。3年目には報酬改定の場面があり、基本報酬が上がる・据え置き・下がるのどれかが起きた後の経営を試せます。
無料の道具を開く(登録なし) →
議事録も計画書も、最後は職員が打ちます。その職員が怖がらずに道具を使い始める入口の60分を、研修の第1回「ICTって何? 怖がらずに使える"道具"の話」そのまま・無料で。11月16日(月)10:00〜11:00・Zoom。顔出し・発言は任意、聞くだけでも大丈夫です。参加しても、研修の申し込みは義務ではありません。
11/16(月)の無料体験会に申し込む →
この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。改定の内容と日程は、厚生労働省の障害福祉サービス等報酬改定検討チームの資料で確認してください。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。
