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福祉事業所のICT研修は何から始めるか(全20回の順番)

2026-10-21書いた人: 茂呂史生(Happiter株式会社)
福祉事業所のICT研修は、生成AIから始めるより、アカウント・メール・共有フォルダ・記録のデジタル化を先に整え、AIは後半に置くほうが止まりにくくなります。AIに渡す材料(記録)と、置き場(クラウド)と、入れてよい情報の決まりがないうちは、使えるのが一部の職員に限られるからです。Happiterの伴走研修では、全20回のうち第1〜11回でICTの土台とチームの仕組みを作り、AIを扱うのは第12回からです。その順番と、回ごとに現場で変わること、パソコンが苦手な職員への配慮をまとめます。

AIから始めると止まる理由

4つとも、AIの使い方ではなく、その手前の道具と決まりの問題です。だから順番は、ICTに慣れる→チームで回す→支援にICT・AIを使う→定着させる、になります。

全20回を4つのまとまりで見る

全20回(各60分)を、この記事では4つのまとまりに分けて読みます。回ごとのタイトルは、研修で使っているものをそのまま載せています。

まとまり主に使う道具回
① ICTの土台Googleアカウント・Gmail・Googleカレンダー・スマホ第1〜6回
② チームで回すChatwork・Googleドライブ第7〜11回
③ 支援にICT・AIを使うAI・NotebookLM第12〜15回
④ 定着と標準化Genspark・NotebookLM第16〜20回

回ごとに、現場で変わること

① ICTの土台(第1〜6回)

② チームで回す(第7〜11回)

③ 支援にICT・AIを使う(第12〜15回)

④ 定着と標準化(第16〜20回)

標準化は、全員に同じ支援をすることではありません。基準省令も、支援が「漫然かつ画一的なものとならないよう配慮」することを求めています。そろえるのは、手順と記録の形です。

出典: 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成18年厚生労働省令第171号。以下「障害福祉サービスの基準」)第57条第1項(e-Gov法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/418M60000100171)、児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準(平成24年厚生労働省令第15号。以下「児童の基準」)第26条第1項(https://laws.e-gov.go.jp/law/424M60000100015)

パソコンが苦手な職員への配慮(見るだけの回を作る)

慣れた職員の速さに合わせると、苦手な職員ほど早い回でつまずき、置いていかれます。いちばんゆっくりな人に合わせた回を最初に置くと、20回を全員で終えやすくなります。

記録をデジタルにする時に、先に確かめる決まり

AIを使う第12回以降は、個人情報保護委員会の注意喚起(令和5年6月2日)も前提になります。事業者が個人情報を含む入力をする時は、利用目的の範囲内かを十分に確かめ、入力した個人データが機械学習に使われないこと等を確かめるよう求めています。

出典: 障害福祉サービスの基準 第36条・第40条・第58条・第224条(生活介護などは第93条などで準用)、児童の基準 第27条・第47条・第52条・第83条(放課後等デイサービスは第71条で準用)、個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」(令和5年6月2日)(https://www.ppc.go.jp/news/careful_information/230602_AI_utilize_alert/)
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AI×ICT伴走研修(全20回)
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茂呂史生
茂呂史生 Happiter株式会社 代表。2005年から訪問介護・放課後等デイサービス・グループホーム・就労支援を自分の手で立ち上げ、4社を経営。著書『世界を変える子どもたち』。

この記事は、国の公表資料をもとにHappiter株式会社が要約したものです。制度の適用は自治体・指定権者の判断が優先します。誤りを見つけた方は お問い合わせ からお知らせください。